小網代干潟保全の重要性について

小網代の自然の中でも
もっとも重要なもののひとつが、
河口部に広がる3ヘクタールの塩水干潟です。

なぜ重要か。
それは、まったく汚染されていない巨大干潟は、
関東一円はもちろん全国でも極めて貴重な存在だからです。
河口干潟には、
その川の流域にあるあらゆる汚染物質が流れ込みますから
必然的に流域で一番汚染された場所になりやすい。
上流部の谷川が綺麗であろうと
下流部に工場や民家があれば
必然的に汚染を免れません。

ところが
小網代は70ヘクタールの流域に
家も工場も舗装路もありません。
このためいっさい汚染されることなく
上流部からの水や土砂が干潟に流れ込みます。

その結果、
小網代の干潟は、世界レベルで見ても
貴重種がたくさん生息する場所となりました。

関東圏のほかの干潟では絶滅してしまったさまざまな
生きものが生息する。それが小網代の干潟です。

ただし。

実は残念ながら
小網代の干潟そのものは、「まだ保全されていない」のです。

現在、神奈川県によって買い取られ
保全が確定し、近郊緑地となったのは、70ヘクタールの山野の部分。河口の干潟については、なんの保全措置もとられていません。

私たちは、
小網代の自然の保全は、70ヘクタールの流域と、3ヘクタールの干潟、さらに小網代湾から相模湾出口までを一体保全して
はじめて完成される、と考えています。

現在、小網代の干潟の自然について、詳細な調査を行っています。
添付したのは2013年に発表した
「小網代干潟における無脊椎動物の多様性・レッドデータ種(絶滅危惧種)に関する予報」という論文です。
 
このときの短期調査だけで、62種類もの絶滅危惧種が発見されました。その後の調査では100種を超えています。

NPO小網代野外活動調整会議では、
ラムサール湿地指定などを含め、小網代の干潟の保全を図るため、
引き続き、小網代の谷の維持管理活動や、利用管理と並行して、
こうした自然調査を続けて行きます。


小網代干潟における無脊椎動物の多様性・RD種に関する予報
岸・小倉・江良・柳瀬
慶應義塾大学日吉紀要・2013 


 

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京急油壺マリンパーク

出版物のご案内 

 『奇跡の自然』
小網代の保全の歴史がわかる本です!
『「流域地図」の作り方』
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『環境を知るとはどういうことか』
養老孟司さんと岸代表が、小網代保全の話などをベースに環境問題を語ります!
小網代はカニの楽園!数十種類のカニを美しいイラストで紹介!
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