NPO小網代野外活動調整会議 基本合意事項
 歴史合意事項連携諸団体わたしたちの活動実績と予定助成金ニュースレター

「小網代の森」を環境教育等に利用されるみなさんへ
             小網代の森の散策/利用等における基本合意について

平成21(2009)年7月
(財)かながわトラストみどり財団
NPO法人小網代野外活動調整会議

趣 旨

森と干潟と海の自然環境が一体として残る三浦半島小網代の森は、地権者各位のご理解のもと、今日にいたるまで行政・財団・市民団体等による保全努力がさまざまに展開されてまいりました。その大成果として平成17(2005)年9月、小網代の谷70haが、国土審議会において「首都圏近郊緑地保全地域」に指定されました。
とはいえ谷はまだ、行政等が全面的に管理・公開に至っているわけではありません。地域の大半はすでに公有地となっており、一部は企業(京浜急行電鉄)のご厚意によって寄付もされているのですが、用地の全体的な確保が実現するまで、県による計画的な保全管理活動はスタートできない状況です。所定の規模の公有地化が実現し、県をはじめとする行政が全面的な管理活動を開始することができるようになる日まで、当地の自然を訪ね、またボランティア活動、あるいは環境学習(自然学習)の場として当地を利用される個人、団体、学校、研究者、報道組織等においては、なお一層のマナーの向上、利活用の相互調整などが継続的に求められております。
これらの課題に応えるため、1998年5月、小網代で活動する諸団体の連携によって「小網代野外活動調整会議」が組織されました。調整会議は、小網代の利活用に関する<基本合意>を確認し、以後今日にいたるまで、これらの共通理解の上に立って利用をすすめる方式を継続しています。
<基本合意>を共有し、尊重する個人、団体、学校、研究者、報道組織等の環を広げることを通して、自然への撹乱を抑制しながら小網代の森の自然を享受し、また小網代の保全のための共同作業等をよりいっそうの努力と協調で推進してゆくことができると、私達は期待しております。特に、「小網代の森」を環境学習等(自然学習)の場として利用される学校・市民団体、ならびに業務の場として活用される法人等の皆様におかれては、以上の趣旨をご理解の上、<基本合意>の遵守につき、ぜひともご協力をいただけますようお願い申し上げます。
私ども、小網代野外活動調整会議は、2001年度から5年にわたり、神奈川県環境農政部緑政課と小網代の森保全推進のための「かながわボランタリー活動推進基金21」による協働事業をすすめた経緯があり、2005年8月には、事務局組織を基盤としてNPO法人小網代野外活動調整会議を設立いたしました。協働事業終了以後(2006年4月〜)は、民間の大型助成金による支援をうけつつ、引き続き県環境農政部緑政課ならびに(財)かながわトラストみどり財団、小網代野外活動連携ネットワーク参加の諸団体と連携して、小網代の森保全のための各種事業を推進しております(*)。

(*)団体間の日常の連携・調整は、NPO調整会議が事務局を担当する新設の「小網代野外活動連携ネットワーク」が引き継ぐ運びとなりました。2005年9月以降、旧来の調整会議の活動は、NPO調整会議と小網代野外活動連携ネットワークの総合的な連携活動として再生されています。

合意項目(2009年度改訂版)

 NPO法人小網代野外活動調整会議の設立と、保全に係わる諸状況の変化を受け、改訂版としたものです。


一般的自然観察会等に関して

  1. 小網代の森において実施される各種の観察会については、可能な限り事前に、NPO法人小網代野外活動調整会議(以下NPO調整会議)が掌握できるよう努力したいと思います。情報提供等につき、ご協力をお願いいたします。小網代野外活動連携ネット(以下小網代連携ネット)に未参加の団体の観察会も、開催日時主旨等、掌握されたものについては資料として同様に公開し、基本情報は、(財)かながわトラストみどり財団の主催する「小網代の森保全対策協議会」を通して、関連行政等にも提供されます。
  2. 小網代の森は、すでに大半が公有地化され、そのほかの土地のかなりの部分も保全地域としての管理が合意されておりますが、なお、行政による全面的な整備・管理の段階にはいたっておりません。混乱をさけるため、散策ルートは中央の谷の市道の部分に限定し、川沿いの道からは外れないようにしましょう。
  3. 谷内に敷設してある三浦市上水道の管には乗らないよう、注意します。
  4. 谷の通過に当たっては長靴を必携とします。無い場合は谷へは入らないようにします。
  5. 干潟での観察会はカニなどの活動を大きく妨げないよう配慮し、慎重に行います。 アドバイスが必要な場合は、NPO小網代野外活動調整会議にご相談ください。
  6. 干潟等での生物資源の採集は漁業権の侵害になる可能性もあります。生物の採集は控えましょう。
  7. 一般観察会の規模は、できれば50名以下を単位とする工夫をすすめましょう。また案内人1名に対し、参加者10〜20名を目安とするのが、良いと思います。
  8. 学校単位等、大規模な利用に関しては、NPO調整会議と事前に相談して下さるようお願いします。
  9. 観察会、環境学習等のリーダーは小網代保全の経緯、課題、保全のための活動の現状等を、NPO調整会議などを通してよく把握し、参加者にも理解を求めるよう努力して下さい。
  10. 観察会のリーダーは市販の危険対応マニュアル等を熟読し、事故等が発生した場合すばやい対応をこころがけます。携帯電話の持参は必須とし、万が一の場合は、三浦市消防本部 046-882-6311へ救援をもとめてください。
  11. 谷の中でシートを敷いての休憩、食事等はさけましょう。
  12. トイレは三崎口駅と小網代漁港脇の公衆トイレを使用します。民家、商店等に迷惑をかけないようくれぐれもご注意ください。
  13. カニパト期間の海岸線等を除き、谷の中の夜間の観察活動は、自粛します。
  14. 7月から9月にかけて、谷の中は藪も深まり、スズメバチ、マムシなどの危険生物も出没しやすくなり、カニパト実施にともない、NPO調整会議による通路安全管理、谷の通行等への支援も手薄になります。危険回避のため、この期間は、自然観察会、学校の学習等による中央の谷の通過はお控えください。

アカテガニの放仔期間の活動に関して(7〜8月)

●アカテガニのお産の季節には、NPO調整会議が、カニパトロールを実施し、「カニパトマニュアル」にそって、観察マナーや観察法をアドバイスします。現地では、カニパトの指示に従ってください。
  1. 観察会のリーダーとなる方は、可能な限り事前にカニパトに参加し、知識や技術を身につけてください。
  2. 団体が観察会を企画する場合は、日程や規模を、事前にNPO調整会議事務局に連絡することとします。 
  3. 地元からの強い要望、ならびに従来の実績にそい、カニパト期間は、NPO調整会議が、海辺周辺の警備を実施する可能性があります。

研究調査活動に関して

●研究活動も場合によっては自然撹乱を誘発します。大規模な採集等をともなう不急の研究活動は、自粛しましょう。

  1. 参加団体、未参加団体を問わず、研究調査を行う場合は、予定をNPO調整会議に通知していただき、NPO調整会議の調整を介しつつ実施する工夫を進めていただけるよう期待します。
  2. 私有地での調査の場合は所有者の許可が必要です。
  3. 研究は、保全努力に貢献するテーマを選ぶよう、工夫しましょう。
  4. テント等での宿泊はしない。火気はもちろん厳禁です。
  5. 研究あるいは観察会における生物の採集は最小限にとどめ、持ち帰りは控えるようにしましょう。
  6. 研究の結果はNPO調整会議、神奈川県環境農政部緑政課、(財)かながわトラストみどり財団まで文書でお知らせいただき、保全への活用にご協力いただきたいと存じます。

報道等に関して

●報道機関の取材に関して、NPO調整会議は、特に以下の諸点を理解していただくよう、努力します。
  1. 谷はまだ全域が公有地になってはいないということを、十分念頭に置いてください。
  2. 自然/行楽情報の報道ではなく、行政・NPO等による保全努力を支える報道を工夫してください。
  3. 稀少生物に関する報道は避けていただきたいと思います。
  4. 撮影を行う場合は公道(赤道、青道)からの視野としてください。
  5. 小網代の森関連の報道を行おうとする機関は、NPO調整会議、三浦市、神奈川県環境農政部緑政課、(財)かながわトラストみどり財団等に連絡をとってください。

その他

  1. 小網代の森での行動は各団体/個人の自己責任において行いますが、危険個所の存在や危険生物の生息等に関しては、NPO調整会議のレベルで情報を共有する努力をすすめてまいります。
  2. 事故等が発生した場合は、自己責任において対処してください。
  3. 自転車・バイク等の谷への乗り入れや、カヌー・ボート等の湾奥への進入の自粛、バーベキューや裸火の禁止、ごみの持ち帰りなど、基本マナーの啓発につとめましょう。
  4. 湾奥での釣りや投網の使用は控えましょう。

●NPO調整会議と連携する小網代野外活動連携ネットワークに参加する団体は、諸分野において、小網代の森の自然の利活用を、保全貢献に繋げる工夫を、すすめたいと思います。


小網代の森を環境学習、自然学習の場として利用される皆様は下記にご連絡、ご相談くださいますよう、お願いいたします。


NPO法人 小網代野外活動調整会議

〒223−0053
横浜市港北区綱島西1−9−13 アクワレル302

電 話 : 045−540−8320
FAX : 045−546−4344
ホームページ : http://www.koajiro.org/
E-mail : jimu@koajiro.org



財団法人 かながわトラストみどり財団

〒220−0073
横浜市西区岡野町2−12−20 
神奈川県横浜西合同庁舎内

電 話 : 045−412−2525
FAX : 045−412−2300
ホームページ : http://ktm.or.jp



(ご参考)首都圏近郊緑地保全区域とは

 近郊緑地保全区域とは、首都圏整備法(昭和31年法律第83号)第24条第1項に定める近郊整備地帯において良好な自然環境を有する緑地のうち、無秩序な市街化のおそれが大きい場所について、地域住民が健康的に自然とふれあう場所、または災害や公害の防止に効果がある場所として保全するために国土交通大臣が指定するものです。
 近郊緑地保全区域内において、建物の新築、増改築、土地の形質の変更、木竹の伐採などを行う際には、あらかじめ都県知事へ届け出ることが必要となります。そこで都県知事は必要があると判断したときには、届出者に対して、助言又は勧告をすることができます。
 また、区域の指定にあわせて、国土交通大臣は小網代区域の「近郊緑地保全計画」を決定します。

国土交通省ホームページより)


小網代の森利用連絡・調整票はこちら(PDF版)(html版)

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